転職ができるってことは能力があるからだよね

転職ができるってことは能力があるからだよね

昔は倉庫だったというこの本社ビル1階の窓の少ないフロアは、常時50名程の人が働いている。正社員の他、派遣の人やパートさんも居て、私は女性社員の中では総務の田中さんに次いで二番手の古株だ。月ごとに変わる休日申請書も、家庭もちの男性社員の次に優先的に選べるのは私だ。当然旅費が安く済む平日に申請を入れるが、私が申請を出した日程には他の人は休めないことになっている。法事などで休みたい日があっても、新人や下っ端の人は自分で自由に休みを選べない。先輩たちが休みを選んだあとの、空いているところで休むしかないのだ。



長く勤めていると、後から入ってきた人にとっては先輩として敬われる。特に後輩に対して面倒見が良いというわけでもないが、意地悪もしないので嫌われてはいないだろう。別に気われても構わないのだが。

最低賃金・賃金制度・家内労働関係 | 神奈川労働局

同じ職場で嫌気がさすこともあるが、それに耐え長く勤めているのだから敬われて当然だと思う反面、私の多くの同期が転職してこの会社を去っていたことを思うと、ただ自分は、転職できなかった可哀相な人ということになるのではないだろうか。同じ条件で採用されたはずの同期の人たちが、1人また1人と転職をして行ったのは、この会社に不満があったということだし、他の職場からその能力を認められたからだ。転職ができるということは能力があるからなのだ。私のようにただ続けることしか能のない人間は、同じ会社にしがみついていることしかできない。

国立大学法人京都大学就業規則一覧(平成25年度)京都大学

すっかりお局と化し、後輩たちに煙たがられながらも、年功序列で上がったお給料はありがたい。独身の友人が一緒に旅行などに行ってくれるうちは、私もまだまだ悩まずこの会社に居られるだろう。